土曜日の生放送を終えると、平日のサラリーマンの気持ちになる(気がする)
仕事を終え『ふーーーーー終わったぁぁ。』という達成感?疲労感?
関東圏方々へ中継に出るからだろうか?(文化放送「ビビる大木の Brat!Brat!」に出演中デス)スタジオにいるよりも、外からのリポートというのは気合いがいる。生放送が終わると、プツっと何かが切れてヘニャヘニャになる。(私以上にディレクターさんや音声さん、中継車ドライバーさんの方が忙しく働いていらっしゃるんだけどもね。感謝しかないです)
昔、ちいさい頃 実家で夕飯を食べながらサザエさんを見ていて疑問に思ったことがある。
なぜ波平さんやマスオさん、のりすけさん達は、家に帰れば夕飯があるにもかかわらず、仕事帰りに屋台や酒場へ寄って酔っぱらって帰ってくるのだろうか。
家でお酒が飲めないわけではなかろう(なぜか波平口調に。)
私は、自宅でビール瓶をさし合う波平さんとマスオさんの映像を見た覚えがある。
『屋台に行く意味はあるんだろうか?』
母に作ってもらった夕飯をもぐもぐ食べながら、ネクタイを頭に巻いて千鳥足で玄関にたどり着く波平さんとマスオさんをじーっと見つめていた。うちの父は家で酒は飲むものの、外で飲んで酔っ払って帰ってくるということがあまりなかったので、そういうものを目にしてこなかったからかもしれない。
でも、今ならわかる。
仕事終わりに屋台や酒場に寄って、酔いたい気持ちが。
宅飲みでは味わえない。あの感じ。
家に持ち込みたくない疲労感。それを解消してくれるのは屋台や酒場なのではないだろうか。がやがやと聞こえる声、煙たいけど美味しい香り、無愛想だけど気にしてくれる大将や女将。悲しい気持ちだから飲みたいのではなく、癒されにいきたい。近すぎず、遠すぎない他人に見守られながら、自分自身との会話。
一家の大黒柱、いつも威厳を保っている波平さんにもあったのかしら…そんな瞬間。
気がつけば加納家では一番の酒飲みに君臨してしまった私。
別に毎日飲んでいるわけじゃないし、「飲まずにはやってられない!」というタイプでもない。ただ、美味しいつまみとキュッとしまるお酒で、明日をがんばる元気が欲しいだけだ。
日曜の夜に生放送を担当して3年。サザエさんはリアルタイムでは見られない。
今も、波平さんとマスオさんは屋台へ寄っているだろうか。
そうであってほしいなと、ふと思った土曜の夜。
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◎せんべろの聖地「赤羽」で中継したときにお邪魔した『丸健水産』
豊富なおでんダネと、カップ酒のおでん出汁割が美味しかった。