なんでもありっさブログ

見る・聴く・食べる・歌う、なんでもかんでも!

すべては忘れものから始まる。


先週の日曜、吉祥寺Stringsでライブをさせてもらったのだけど、そのStringsオーナーの井上さんからメールが届いた。


『ありさちゃん、マイクわすれてなーい?』


は。なんとしたことか。

わたし、ボーカルなのに。

この自覚のなさよ(笑)


そんなこんなで、吉祥寺へマイクを取りに伺ったのだ。


偉ぶることでもないが、私は【出不精】だ。本当にこの私に仕事があってよかったなぁと思う。きっかけがないと、なかなか外にでることをしない。


せっかく与えてもらった吉祥寺方面への旅(おおげさな)笑

楽しまないと。

そんな思いで、出かけたのだった。


マイクを無事受け取り、吉祥寺をウロウロすると「百年」という本屋さんの看板と目が合う。おもむろに階段をあがり、木の扉をあけると、静かな空間に本が凸凹と収められていてなんとも心地が良い。


きっちりした場所はどうも居心地が悪くて苦手。


知らず知らずのうちに「食」のジャンルに目がいくのは、食いしん坊だからだろうか。


そこで、ふと手にしたのが『味の形』


表紙をめくるとすぐ内容に心を鷲掴みにされたので、これは買うしかない!と購入。


(これをゆっくり 邪魔されずに まったり 読める場所…)と足が向かわせたのは、西荻窪のJAZZ喫茶『JUHA』


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来るのは2回目だったけど、なんとなく呼ばれた気がして入ると、店内は「フランスガム」というイラストレーターさんの切り絵作品が展示がされていて夢空間に。


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レコードのあたたかい『じりじり』とした音を聴きながら、あんトーストとコーヒーを注文。(喰うんかい!)


あんこマスターだから仕方ない。

抑えきれぬ、あんこ欲。


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こちらは【マサコのあんトースト】

(下北沢にあったJAZZ喫茶「マサコ」から)


サクサクしてるのに中はふんわりしっとり、厚めのトーストは齧るのがたのしい。


あんこは粒が大きめでゴロゴロ。

でも見た目ほど甘くなくて優しい。


どろっとしていないあんこなのに ちゃんとトーストの上に正座していて、とってもお行儀がいい味♪



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そして「味の形」を、コーヒーをすすりながら開くと…



止まらない、止まらない!笑


読むのが楽しすぎて時間を忘れちゃう。

本の話を書くと膨大なブログになりそうなので、本日は割愛。


【ferment Vol.01『味の形』迫川尚子インタビュー。新宿ベルクの副店長である迫川さん。味の構造記憶のお話】


ゆらぎのある食べものと、スコーンとしたビールが飲みたくなりながら、

お店でかかっているレコードが一枚終わる度に表の商店街で流れている安っぽいクリスマスソングがうーっすら聞こえてきて、急に現実に引き戻されるようでおもしろい。


それが 夢空間なのか、な。


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感覚というのは、包丁みたいに、使わないとサビちゃう気がする。


私は共感覚者ではおそらくないのだろうけど、お話を読みながら自分もゆっくりゆっくり感覚がわき出る現象はとても楽しくて


喫茶でひとり「にんまり」した。



今度は、新宿ベルクだな。

しばらく行けてないから、リベンジだ!


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吉祥寺、西荻さんぽ でした。