ある朝、蒸し暑くて目が覚め、スマホを開いたら
ニュージーランドの友達から【秋の便り】が届いていました。
日本とは季節が逆ですからね。
今日近所へお散歩に行ったけど、オータムカラーはまだ綺麗よ!
だそうです。すぐ近くに自然がいっぱいある環境は羨ましいですね。ニュージーランド、クイーンズタウン。いつか行ってみたい場所です。
カラリと乾いた写真から、色付く木の葉が風で擦れる音や少し冷たくなった空気が伝わってきます。
話題は、お互いの安否確認へ。
新型コロナウイルス(Covid-19)はもちろん日本だけでなく、全国共通の話題です。
こちらはほとんど家にこもっているけれど、私も家族も(ネコも)無事ですよ!と伝えると彼女はニュージーランドの現状を教えてくれました。
ニュージーランドの首相が警戒レベル2にしたこと。依然としてソーシャルディスタンスを取りながら、お店や仕事など、普段の生活を徐々に再開していること。
でも人々は密集していないし、レストランなどはテーブル間のスペースを取って営業をしていること。
そうして彼女は a new “normal” (新しい平常、日常)を作っていかないとだよね!と言いました。
わたしも全く同じように思います。
この思いも、世界共通ですよね。
さらりとこんな言葉もありました。
"... it is really good to know we are making good progress. I think our Prime Minister is very good."
順調に進んでいることを知るのは良いこと。私たちの首相はとても良いと思います。
ステキ。
とても誇らしげな言葉だと思いました。
ニュージーランドの首相は、ジェシンダ・アーダーンさんという39歳の女性。
世界各国から、コロナウイルス抑え込みの成功例としてニュージーランドの取り組みが称賛されています。首相の対応力、指導力が光っていますよね。
まず、対応が早いこと。
そしてコミュニケーション能力と指導力があること。
国民にむけての発信力。
分かりやすい言葉で国民に寄り添い、訴えかけることができる。
まさに国のトップの鏡だなと思うわけです。
国・国民が危機に瀕したとき、どのように国民にお願いをし、訴えかけ、心配し、対策をとることができるか。
支持される人というのは、こういうところから違ってくるのでしょうね。
ニュージーランドの友人の誇らしげな言葉を読んで、私は切なくなりました。
日本はどうだ、と。
国民性や環境の違い、法律の違いがある中、一面だけをみて他国と日本を比べるのは間違いだとは思いますが、
なんで日本はこうも、
右往左往し
どこまでも対応が遅く
心に何も響かない言葉ばかりなんでしょう。
誰も経験したことがない非常事態・緊急事態に対応していくわけですから、すべてが上手くいくなんてことはどの国でもできないはずです。
だから、一方的に責めるつもりはありません。
けれど、、、
どうして寄り添った言葉や態度を示してもらえないのか。
心からの言葉を投げかけてくれないのか。
ちゃんと私たちのことを考えてくれているのか、不安になってきます。
私も、我々の国のトップは素晴らしいと思うのよ!とニュージーランドの友人に誇らしい言葉を返信してみたいです。。。
なんと返事を書いていいのか迷いながら、いまだ彼女には返信できていません。
マスク2枚も届いていないし、妊婦のマスクも届かない。
ひとり10万円の給付の紙も届いていない。
警戒レベルは徐々に下がってきているけれど、「新たな日常を取り戻す」ってなんなんでしょうか。
取り戻すのではなくて
新しい考え方をしていかなくてはならない。
これに尽きると思うのです。
いまは、変わるときです。
世の中も、生活スタイルも、そしてヒトも。
まだまだお互い、踏ん張りましょうね。