なんでもありっさブログ

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出産はダイビングに似ている

「出産はダイビングに似ている」

と、わたしは思う。

 

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小さい頃から泳ぐことが好きで

昔は自分の息を頼りにプールの底で潜水をするのが好きだった。

苦しくなったら浮上して、水の中の世界とはさようなら。

 


でもダイビングは違う。

酸素ボンベを背負っているから、長い時間、水の中を楽しめる。

 


私は自分の息を頼りにするのに慣れてしまっているからか、ダイビングをしようとすると軽いパニックになる。

 

どのように呼吸をしていいのかわからなくなるのだ。

 

口だけで呼吸をする。思わず鼻から吸いたくなって(いけない!違う!!)と焦ったら、おしまいだ。

 


呼吸がうまくいかない。

出産とダイビングは、そこが似ている。

 


海の周波数に合わせていく作業と

陣痛の周波数に合わせていく作業。

 


どちらも呼吸を整えて、あちらに合わせにいかないといけない。

 


もちろんダイビングは痛みを伴わないから苦痛ではないけれど、その呼吸に慣れないと苦行でしかない。

 


出産するときは

夜光虫が光る波打ち際を想像した。

暗闇に青白く波が光る。

 


その中にザブザブと入っていって、頭まで水にドボンと浸かる。

さぁ、深く深くもぐって、迎えにゆくのだと。

 

 

 

わたしはダイビングが苦手だ。

人生で2度ほど潜ったことがあるけれど、どんなに綺麗な世界を見ることができても次の機会がやってくれば「どうしようかな、やめておこうかな」と迷ってしまう。

 


出産はどうだろうか。

また奇跡のような瞬間に出会えるのはとても尊いことだけれど、ダイビングで潜るように気軽に「もう一回!」なんてことはできないと思う。

 

 

 

あの瞬間はもう二度とないことに違いない。

もしまた出産する機会に恵まれたとしても、それはまた別の体験なのだから。

 


潜る海はひとつしかないけれど、

潜る体験はひとつとして同じものはない。

 

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