なんでもありっさブログ

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あんずの思い出。

生あんずの旬は、6月下旬~7月中旬だそうです。

近くの八百屋に「生あんず」が並んでいるのを見つけ、(こりゃめずらしい)と思い、買ってみました。もしかしたら毎年この時期に卸しているのかもしれませんが、今年のようにどこにも出かけず、唯一の外出が近所への「散歩」と「食材の買い出し」くらいだからこそ、店頭の「生あんず」に気づけたのかもしれません。

 

あんず=アプリコット

 

梅や桃のような見た目で酸味が強く、その甘酸っぱさが癖になる味。

どうしても、乾燥させたり、ジャムにしたり…とひと手間かけるイメージの強い果物です。傷みやすいんでしょうね。

昔はよく干しあんずをおやつにむしゃむしゃと食べていたような。一度食べ始めると止まらなくなるんですよね。あと駄菓子の「あんず棒」とかよく凍らせて食べてたな~。

 

中学3年の時に短期留学したオーストラリアのホームステイ先で、朝ご飯の「アプリコットシリアル」が美味しくって日本に持って帰りたいほど気に入ったこともありましたね。

この短期留学ではホームステイ先の女の子とうまくいかなくて蕁麻疹が出たり、結膜炎になってコンタクトレンズが入らなくなったりと大変な思い出もある中で、あの四角いシリアルのなかに入ったアプリコットジャムは一番幸せな記憶として今も輝いています。(のちのちネットで「アプリコットジャム」「シリアル」と検索してみたものの、いまだに出会えていません)

 

酸味の効いたアプリコットジャム入りのシリアルに、大きな冷蔵庫で冷えた「おおきなボトル」からミルクをどぼどぼと注ぎ、不機嫌な様子の同居人を前にして会話のない朝食を食べる。そのわずかな甘みが、唯一の救いだったのかもしれませんね。

だから、きっと今同じものに出会えて食べたとしても…もしかしたらたいして美味しくないかもしれません。

 

あんずの思い出が長くなりましたが(笑)

今わたしが目の前にしているのは「生のあんず」です。

そのまま食べたらどんな味がするのだろうと思いながらも、あと少しの勇気が出ず、今回は適当レシピでシロップ漬けにしてみました。

 

鍋に水と三温糖を混ぜて沸騰させ、種を取り除いたあんずを瓶に敷き詰め、あつあつシロップを投入。

 

三日間ほど野菜室で寝かせて…できあがり。

 


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ほどよい甘酸っぱさが初夏を感じさせます。

炭酸で割って飲んでみると、少しだけこどもに返ったような気持ちに。

あんずって、どこか昭和な雰囲気があって好きです(勝手なイメージですが笑)

ドライサワーで割って飲んだら、蒸し蒸しする時期に合いそうですね。

 

七夕を過ぎ、まだまだ梅雨が終わる気配はありません。

各地で豪雨による被害が多発していて、ニュースを見聞きするだけで胸が痛む日々が続いています。自然と共に生きるって、むずかしいですね。

どうぞ、身の安全を第一に。ご無事でいてくださいと祈る夏です。