娘が空になったお弁当箱を持って帰ってくると、たまらなく嬉しくなるんです。
ーーーそんな話をよく目にしていたけれど、実のところ…「そんなに嬉しいか?」と冷めた感想を持った私がいた。
私は昔から好き嫌いがなくて、『なんでも美味しく、よく食べる!』がモットーと言っていいほど食べることが大好きだった。
だから、だいたい母が作ってくれたお弁当は完食してたと思うし、いつも美味しく楽しく食べていた記憶がある。(母の料理が美味しくて、どれも好みだったのだけども。)
それでもただ「食べる」側のわたしは、
(完食しただけでたまらなく嬉しいだなんて大袈裟な)と思い続けていたのだ。
それは結婚しても変わることのない思いだったにも関わらず、子を持ってして、初めてガラリと逆転する。
食べてくれるって…嬉しい。
作っても食べない。投げる。遊ぶ。
床に落ちた食べ物たちを悲しい気持ちで片付ける。。
コミュニケーションが取れない幼い子どもの食べそうなものを予想して、試して、失敗して、また予想して、少し成功して、また失敗して…手探りで進むという、途方もない作業。
大人ならば「あれが好き」「こういう味が食べたい」と言ってもらえればなんとか対応できる。
けれど、相手はまだしゃべれないのだ。
そんな状態から始まり、すくすくと、あっという間に大きくなり、お弁当を完食して帰ってくるようになんてなったらアンタ……
涙でちゃうよ、そりゃ。
全国の子育てしてるひとたち
すごい。
忍耐力、精神力。
私なんてすぐイライラしちゃって、見習いたい!
みーーんな当たり前のようにやってるけど、本当に大変で、大事なことなのだと毎日実感。でもうまくいかないものはいかない(笑)
ああ。
私をこんなに食いしん坊に育ててくれた親って、すごいなぁ。
なんでもないことが尊いことだと気づけるのは、とても貴重な体験だ。
最近ハマってる『しらすと水菜のオイルパスタ チーズがけ』